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ダライ・ラマ「中国指導部に失望」
チベット仏教の最高指導者ダライ・ラマ14世は25日、チベット亡命政府のあるインド北部ダラムサラで、中国との対話路線について「中国指導部に失望した」と語った。

そのうえで、11月にダラムサラで開く亡命チベット人の代表を集めた緊急会議に、対話路線を続けるかどうかの議論をゆだねる考えを示した。

同日にあった亡命チベット人の学校での式典の祝辞の中で述べた。側近のテンジン・タクラ氏が朝日新聞記者に明らかにした。

チベット人の自治獲得を目指した対話路線についてダライ・ラマは「中国側から前向きな反応がない。私の責任の限りで、互いに受け入れ可能な解決策を見つけようと努めてきたが、現在の中国指導部には失望した」と語った。

ダライ・ラマは9月、各地から数百人の亡命チベット人を集めた緊急会議を開くことを呼びかけた。会議は11月17~22日に開かれる。会議についてダライ・ラマは「チベット問題はダライ・ラマ個人でなくチベット人全体の問題。効果的な他の選択肢を探ってほしい。結論はすぐに出ないだろう。これが始まりになる」と述べた。

発言についてタクラ氏は「対話路線を放棄したわけではない」と説明した。ダライ・ラマ特使と中国との次回対話は10月末にも北京で開かれる予定だ。

緊急会議にはダライ・ラマと路線を異にし、独立を求めるチベット青年会議も参加。対話路線以外にどんな道があるのか、難しい議論が予想される。

ダライ・ラマは88年、独立でなく「高度な自治」を求める姿勢を表明。02年からダライ・ラマ特使と中国との間で対話が続いていた。だが、目立った成果がなく、中国国内でチベット人への締め付けが強まるなか、今年3月にチベット騒乱が発生。7月の対話でダライ・ラマ側は「中国側の真摯(しんし)な姿勢がなければ、対話継続に意味はない」とし、亡命チベット人の間でも対話継続に疑問の声が出ていた。

ダライ・ラマが将来の路線の議論をゆだねた背景には、73歳の自身が亡くなった後も運動が弱体化しないようにとの考えもあるとみられる。今年3月には、01年に亡命政府の首席大臣の直接選挙を導入したことに触れ、「自分は半分引退した身。完全な引退を探っている」と語っていた。

ダライ・ラマは福岡県仏教連合会の招きで31日、日本を訪問する。東京や北九州市で講演し、11月7日まで日本に滞在する。
【朝刊】
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【2008/10/27 00:00】 | 中国・朝鮮半島 |
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